Dr.MG
セミナートークで今年ラボを持ったばかりのPI, Dr.MGが来ていた。彼女はPhD時代からずっとZebrafishを使っている方。ゴリゴリの発生生物学の人でトークを聞いてて楽しかった。脳を包むMeninges(髄膜)の発生をzebrafishで追い求めている。この組織は最近ホットなトピックではあるものの、その発生について焦点を置いている人がいないらしく、そこをzebrafishをモデルに調べているとのこと。コンセプトとしてはかなり新しく、これから調べたいことがたくさんありそうなトピックだなあという印象。電子顕微鏡やscRNAseqで色々情報を集めて、それを元にtransgenic animalを作っていた。スライドの顕微鏡画像がとても綺麗だった。 セミナー後にお昼に行かせてもらったのだが、すごく明るくて素敵な方だった。なぜこの道を選んだのかと聞くと、博士卒業の時にあらゆる進路のセミナーに参加したけどどれも好きに慣れなかったから、とのこと。その話を聞いて、紆余曲折な進路を経てPIをやっている第三ローテーションのMのことを思い出した。自分もそういうタイプだからかもしれないけど、元々研究者志望だったんだっていう人より、色々進んでいった結果今がある、というタイプの人の話を聞くのは楽しいし参考になるなと思う。あとは、今のプロジェクトについての話。どうやって決めたのか聞いてみたのだが、彼女の場合はポスドク時代のメンターが独立を見据えて、ポスドク時代に自分独自のコンセプトを持つように勧めていたらしい。そういう環境もやはり大事なんだろうな。ポスドクを道具として使い倒すラボに入っては独立は難しいだろうなと思ってしまった。