投稿

3月, 2023の投稿を表示しています

Dr.MG

セミナートークで今年ラボを持ったばかりのPI, Dr.MGが来ていた。彼女はPhD時代からずっとZebrafishを使っている方。ゴリゴリの発生生物学の人でトークを聞いてて楽しかった。脳を包むMeninges(髄膜)の発生をzebrafishで追い求めている。この組織は最近ホットなトピックではあるものの、その発生について焦点を置いている人がいないらしく、そこをzebrafishをモデルに調べているとのこと。コンセプトとしてはかなり新しく、これから調べたいことがたくさんありそうなトピックだなあという印象。電子顕微鏡やscRNAseqで色々情報を集めて、それを元にtransgenic animalを作っていた。スライドの顕微鏡画像がとても綺麗だった。 セミナー後にお昼に行かせてもらったのだが、すごく明るくて素敵な方だった。なぜこの道を選んだのかと聞くと、博士卒業の時にあらゆる進路のセミナーに参加したけどどれも好きに慣れなかったから、とのこと。その話を聞いて、紆余曲折な進路を経てPIをやっている第三ローテーションのMのことを思い出した。自分もそういうタイプだからかもしれないけど、元々研究者志望だったんだっていう人より、色々進んでいった結果今がある、というタイプの人の話を聞くのは楽しいし参考になるなと思う。あとは、今のプロジェクトについての話。どうやって決めたのか聞いてみたのだが、彼女の場合はポスドク時代のメンターが独立を見据えて、ポスドク時代に自分独自のコンセプトを持つように勧めていたらしい。そういう環境もやはり大事なんだろうな。ポスドクを道具として使い倒すラボに入っては独立は難しいだろうなと思ってしまった。

免許

そんなこんなで家に帰ってきたら運転免許が届いてた。これで、お酒を買う時のIDとしてパスポートではなく運転免許が使える。不思議なのは、なぜか免許に身長体重瞳の色が記載されていること。これは多様な人種の人が住んでいるからなのかな。

pupal wings

もーーーー本当に。実験が上手くいかない!しかも手技のせいで。 ありがたいことに、論文執筆間近のプロジェクトの最後数種類の実験を任せてもらえて、これらのデータさえ出れば論文書けるし自分の名前が入るっていう状態なんだけど、慣れない実験ばかりで全然結果が出ません! 実験用にオスメスを掛け合わせて目的のgenotype (遺伝型)を持っているハエを採るんだけど、もうそれが地味に時間かかるし、ようやく採れたハエを使って撮影用サンプル作っても綺麗なのが採れなかったりどこかでロストしてたりして上手くいかない... 練習あるのみってわかっているけど、早く論文出したい先生の圧を勝手に感じて焦ってしまう。今日は蛹の翅(はね)を染色して封入したのだが、たくさん解剖したはずなのに最後残っているのは少ししかいないし、封入の時に小さくてふよふよどっか行っちゃうし、ものすごい難しかった。もうー。

学部生たち

卒業研究をするThesis labに加入して約3週間。正直まだ私も新参者なのだが、学部生の指導を担当することになった。いやあ、わかりやすく説明するって難しい!今担当しているのが、入って半年くらいの、少しハエに慣れてきたくらいの学生1人と、ほぼ初めてで何も知らない学生2人。前者に関しては、元々そのままのAdultの様子を観察して発生がきちんと出来ているかを調べる実験をやっていた学生で、次に、幼虫の免疫染色をしてタンパク質の発現を見てみようという段階。これは私がこれまでよくやっていた実験なので教えやすい。しかも学生さんのリアクションも良く教えがいもある。ただ後者の子たちはまだ何も知らないから、まずそもそもプロジェクトの目的や遺伝学の基礎を、どうすればわかりやすく、しかも英語で伝えれば良いか難しい。正直Teachingは向き不向きがあって私は得意な方では無いしまだ課題は多いけど、やりがいはある。

Biostatistics

今学期の選択授業として、Biostatistics (統計学)を受講している。私たちの学部の中ではあまり取っている人が多い授業では無いのだが、これは実験をする上で結構重要なことなんじゃないかと思って選んだ。約2ヶ月経ったのだが、この授業自体が結構当たりな感じがしている。他の選択授業に比べて、先生の課題の出し方が学生のレベルに合わせてくれているし親身。ここでは、R studioというソフトウェアを使いながら、実験を行う際にどれほどのサンプル数が必要になるか予想したり、結果の比較をして2つのグループの間に差があると結論づけられるのかどうか解析する方法を学んでいる。さらに、統計学の考え方も学べるので、取ってよかったと思う。これは今後にかなり役に立ちそう。毎週日曜日締め切りの課題があって、今日もそれに追われていたし、大変と言えば大変だけど、着実に成長があるので嫌ではないかも。

Minehaha falls

イメージ
冬のうちに行ってみたかった場所、Minehaha falls。車で15分ほどの場所にある滝。冬の間はその横に大きな氷柱が出来るので、冬の観光地として有名なのだが、如何せん寒くて外に出る気になれずなかなか来れていなかった。もうそろそろ溶けるかもしれないと思ってきたものの、全然問題なく巨大氷柱をバッチリ見る事ができた。なかなかこのような光景を見れる滝が近くにあることは少ないのではないだろうか。本当は下に降りて見上げることも出来るようだったのだが、階段に氷が張ってとても歩ける感じではなかった。滑り台として滑って降りている人もいたが、流石に厳しかった。他の季節にもまた見てみたい。

Dr. MP

今日のセミナーに、 Drosophila のWnt pathwayの研究で有名なDr. MPが来た。Twitterでよく見る人だったし結構な大御所だからおお!と思いながら参加。話はかなりシンプルで、Canoeという因子の胚発生への関与についてだった。その後接待イベントとして私含め4人の学生が、彼と一緒にお昼ご飯を食べた。正直みんなよく話すので聞き手に回ってばかりだったが、楽しかった。研究や大学生活についてのスタンスについて聞いたところ、Dr. MPの考え方がシンプルで、とりあえずやって見てダメなら別の道探せば良いじゃない、だとか、研究は大変でつまらないけどそれでも最高(Research is frustrating, boring, but awesome)って言っていたのが印象的。ただやっぱり1対1とかでは話せるけど、ネイティブの集団に入ったときに話に参加しにくかったり雰囲気が噛み合わないように感じるから、英語上手くなりたいし、コミュ力が必要だなあと思った。 ここ最近は実験が立て込んでいて1日が過ぎるのがあっという間に感じる。卒業研究に対してそう思えるのは良いことのような気もするが、それでも結果がまだ伴っていないので焦燥感も大きい。自分の実力に対して焦るのはあまり好きではないので早くこの時期が過ぎ去ってほしいと思ってしまうが、でもこういうのは波があって然るべきものだから、と思ってとりあえずやっていくしかないんだよなあと分かってもいる。

恩師

修士時代にとてもお世話になった先生がここでトークすることになり、久々にお会いすることが出来た。トークで語っていた研究内容は相変わらず面白く、かつ私が卒業してから研究が進んでいたので、新しい実験データについても知ることが出来て楽しかった。推薦状を書いてくれた人の一人なので、それを裏切らないように今後成果を上げたいと思った。

My new lab desk

イメージ
  車のあれこれでなかなか本格始動していなかったけど、ここ数日自分がこれから使うラボの実験デスクを綺麗にしていた。ここで実験頑張ります。

運転免許 実技編

今日は自動車免許の実技試験を受けにArden Hillsという試験場に行ってきた。本当にありがたいことに、友達が忙しい中連れて行ってくれて、その後の手続きまでそばにいてくれた。感謝してもしきれない。試験では、これまで練習もしてきたしyoutubeの動画も見てイメージトレーニングしていたはずなのに、練習ではしないようなミスをすることもあった。特にやってしまったのは、ウィンカーと間違えてワイパーを動かしてしまうこと。日本とアメリカの車ではハンドルだけでなく全てのボタンの位置が反対なので、ウィンカーのバーが反対の位置に来る。運転練習初日にやらかして、気をつけようと再三思っていたはずなのに、少しテンパって2回ほどやってしまった。その他、バック駐車の試験で何度も切り返ししてしまったりしたのだが、結果ポールにぶつけなかったのと試験官がとても優しい人だったので合格することが出来た。注意を受けたのは、Stopサインの無い交差点でも少し減速して左右確認をする方がいいということのみで、お陰様で通過する事ができた。これで飲食店でのIDとして使えるし、運転も出来るしで良い事尽くめ。車に関する怒涛の3日間がようやく終わった!