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1月, 2025の投稿を表示しています

春節

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そういえば、1/29は春節(旧正月)だった。英語ではLunar New Year。中国の方々は1/1よりもこちらの正月の方がお正月感が強いみたい。私の今の職場やルームメイトに中国人が多いので、今年は春節がグッと身近に感じられた。ラボでは先生がお菓子を配っていたし、先週末には、ルームメイトが中国人の友達を集めて家で餃子パーティを開いて、皆で春節を祝った。皮から作る餃子はモッチモチでかなり美味しかったし、中国人の中に1人日本人の私が混ざっててアウェイになるかと思ったけれど、皆さんかなり好意的で、好きな日本のアニメの話などしてくれた。

Tardigrades

Lei Li李磊  et al.   , Multi-omics landscape and molecular basis of radiation tolerance in a tardigrade. Science 386 , eadl0799 (2024). DOI: 10.1126/science.adl0799 昨日、ラボ内発表でJournal Presentationをした。ここのラボミーティングでは、各回、1人が自分のプロジェクトの進捗発表、もう1人が他のラボから投稿された論文紹介を行う。 論文紹介の目的は、他のラボの研究を知ることで知識を向上させ、自分の研究に活かすこと。今日は私が論文紹介の当番だった。ミネソタのラボでは論文紹介を行っていなかったので、京都以来2年ぶり。今回は、去年10月に投稿されたScienceの論文を紹介してみた。これまで他の人の発表を聞いていて、皆さん、それぞれの研究テーマに密接に関わる論文を選んでいる印象だった。私もそうしようかと悩んだ末に、やっぱり強く関連していなくともコンセプトが面白い論文を選んでみる方がやる気出るし、まだ自分のプロジェクトが確立していない今ならありかなと思い、チョイスしてみた。 この論文は、世界で一番タフな生物、クマムシの研究。クマムシは、約0.5mmの小さなサイズながら、深海、南極、乾燥地など多くのストレス環境下でも生き残る力を持っている。この論文では、その中でもクマムシの持つ、高い放射線耐性に着目している。筆者らは、放射線照射後のクマムシのRNA,タンパク質発現スクリーニングを行い、放射線耐性に関わる遺伝子を同定した。面白いことに、放射線照射で発現が変化した遺伝子群を、機能ではなく、他の生物にも似た遺伝子があるのかという遺伝子の保存性によって、クマムシ固有の遺伝子群、他の生物にもある遺伝子群、それと水平伝播で他の生物からクマムシに届けられた遺伝子群に分類し、それぞれで放射線照射による発現量変化が最も大きい遺伝子をピックアップして、その機能解析を行っている。DNA修復の経路を活性化させることで、放射線のダメージを修復させていたり、DNAダメージに寄与するROS(活性酸素)の阻害を行っていたり。クマムシの放射線耐性の高さは、数多くのダメージ修復機能があるからなのか、それとももっと本質的...

雪嵐

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今週月曜はアメリカでは貴重な祝日だったので週末3連休だった。翌火曜、休み明けからよしまた頑張ろうと思っていたのだが、なんと火曜水曜とラボに行けていない。先週、ラボマネジャーJに、来週はめっちゃ寒くなるから要注意と警告されていて、大学からもSnow Stormが来るとアラートが送られていた。でも正直、こんな南部での雪嵐なんて言っても全然大したことないでしょと侮っていた。しかし予想に反して、火曜日は朝から晩まで終日吹雪。雪はしっかりと積もり、道路も氷に覆われて、交通事故も多発していたらしく、さすがにラボに行けなかった。大学からは、木曜日まではなるべくキャンパスに来ないこと、と言われている。今日は雪はまだ残るものの、晴れていたので、近所を散歩してみた。車道はおおよそ溶けてきていて大丈夫そうだけど、歩道や公園はまだかなりしっかり雪が残っていた。家の前に雪だるまを作っていたり、たくさんの子供たちがそり遊びをしている様子を見かけたので、ここの人たちはレアな雪遊びの機会を満喫しているようだ。

フレンチクォーター/French quarter

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引っ越して初めて、ようやく、ニューオーリンズの観光地、フレンチクォーターに行ってきた。テロもあったし、そうでなくても少し物騒な印象があったのでなかなか1人で行く気にならなかったのだけど、ミネソタで知り合ったYさんがこっちに観光に来るからと誘ってくれて、一緒に回ってきた。やはり街並みがフランスの影響を受けているのかオシャレだったし、可愛い雑貨屋さんやカフェが多かった。Cafe Beignetという場所で食べたベニエがこれまで食べた中で一番好みの味だったので、また行ければ良いな。

2週間

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2025年に突入して早2週間。お正月の日は、ニューオーリンズのバーボンストリートでテロがあり、朝にその衝撃的なニュースを聞いてスタートしたが、近所に住むYさん宅にご招待いただき、お家で手作りしたとのおせちを一緒に食べさせてもらって、子供たちと遊んだ良い一日だった。それが休暇中のハイライトで、その翌日からは実験を進めつつ、11月に提出したPhDプログラム受験申し込みに対する返信が来ないなあとソワソワする日々。プロジェクトの立ち上げは、いつも手探りでデータを集めるしか出来ず、方向性が掴めないのがストレスではあるけれど、さすがに研究に関わって5年目とかにもなると、そんなものだよなあと受け入れている気もする。