2週間の後、シンポジウム。


昨日の夜、進級試験のために作った申請書を提出した。この2週間1人で頭を働かせたわけだが、負荷をずっとかけられていたから、かなり成長を促された気がする。今回選んだのは、C.elegans (線虫)のAnchor cellモデルを使ったCell invasionの論文 (Costa et al., Development, 2023)。他の人の研究、しかも結構やり尽くされているモデルで新しく次に行う研究プランのアイディアを捻り出すのは、結構しんどかった。最初は楽しく色々考えるんだけど、読めば読むほど、実際の研究を想像しながら考えれば考えるほど、課題が見えてきて難しくなってくる。でも、これが実際の研究活動なんだと思うし、もっと丁寧に調べて考えようという思いが強まった。

それで、やっとこさ提出してようやく休めるぞ、と思ったところで、今日は今年の発生生物学(DBC)シンポジウムが行われた。これは本当に大規模な学会で、世界中から有名な発生生物学者が集まってくれる貴重な機会。今年はCell migration/細胞移動がテーマだったので、neural cell migrationやchemoattractantなどについての話を聞けた。やっぱりベテランの先生方は余裕があって発表が上手だし、研究に対する考え方の質が違うから、本当にその熱量や楽しさが伝わってきて、やる気をもらえる。去年はアメリカに来たばかりであまり英語も分からなかったけど、1年経って少し聞き取れるようになっていたし、話しかけることも出来るようになりつつあるから去年よりも一層楽しめたと思う。このエネルギーをなるべく長く保たせたいと思いつつ、明日から日常に戻ろうと思う。

コメント