意見力

毎週木曜日は授業の日。ということで今日も授業に行ってきたのだが、Genetics&Genomics of Human Healthの授業は、先生が明るい人で、それに誘われてか学生もやたら積極的に話す人が多い気がする。この授業2回目にして、アメリカの学生の「自分の意見を言葉にする能力」の高さを痛感しているので、感じたことを色褪せないうちに書いておきたい。今日の授業は、いくつかのグループに分かれて、遺伝病検査に関する倫理的観点に関する議論を行い、そこで何を話したかを全体で発表するというもの。どのグループも皆考えたことをスラスラと、伝わりやすいように話すし、その発表を受けた周りもよく質問して議論に参加していて圧倒された。日本では、よく話す人と話さない人が結構分かれている印象なのだが、こちらは皆がよく話す。これまでの教育でそういう、自分の意見を言語化する訓練を受けてきたのだろうか。前回の初回授業では、先生から「名前を覚えるために、印象に残るような面白い失敗談を用意せよ」と言われていた。ハードル高いなあと思っていたら、皆まあ面白い話を持っているし、話し方も上手でびっくりした。日本人にとっては、話術って+αのスキルだと思うのだが、こちらは皆が持っているから、基本スキルのハードルが高いんだなと感じた。だとすると、何をもって個性や抜きん出た実力とするのだろうか。まだまだかもしれないけど、周りの良いところを吸収してついていきたいところだなと感じた。あと、発言しなければならないという圧力がある感じというよりは、自発的に思ったことを皆がするすると外に出している感じなので、雰囲気が健康的なんだよなあ。授業の内容だけじゃなく雰囲気に触れているだけで実に面白い。

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