Pupal wing

 


約3ヶ月の格闘の末、とうとう綺麗な蛹の翅 (さなぎのはね)の写真を撮ることが出来た。とにかく解剖が大変だった。というのも、蛹の殻を破ってその中の体から翅の部分を切りだす時に、翅自体もかなり破れやすいが、それ以上に体に傷をつけると油滴のような体組織が飛び散って翅にくっついてしまうのが問題だった。一度翅にくっついたそれを取り除くのはかなり難しいため、なるべく体に傷を付けず、翅と体の接合部だけにハサミを入れる必要があった。そして翅自体もキューティクルに包まれているので、その後、中の翅を破らないようにそっと取り出さなければならず、至難の業だった。だけどこの実験のおかげで、ピンセットの使い手として成長できた気がするし、前より少し器用になった気がする。蛹の翅自体はコロンとした可愛いサイズで好きだけど、この実験はしばらくやりたくないかも。

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