HeLa細胞

昨日のGeneticsの授業にて、ある1つの話題で授業の半分以上議論が行われた。HeLa細胞というヒトの子宮頸がんの腫瘍細胞について。この細胞は、初めてヒトの細胞で不死化して培養細胞として使えるようになった株で、よく研究に用いられるのだけど、そのルーツがかなり深刻な背景を含んでいる。Henrietta Lacksという女性の患者さんから許可なく採取されたもので、かつ彼女がアフリカ系の黒人患者であったことから人種差別問題の側面も持っているのだ。この話は大体知っていたのだけど、今回の授業で学生たちの間でかなり議論がなされていて、日本より取り沙汰されていることに気づいた。やはりアメリカの方が人種の多様性が強い分、この問題への意識も高いのではないかと思う。結局授業の大半をこの議論で占め、もっと自分もこの問題について勉強したいと感じた。


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